乳幼児期の生活経験は、これまで考えられていた以上にその後の人間らしさの育ちや発達に大きな影響をもたらすことがわかってきました。それだけに、家庭や幼稚園・保育園、さらには子育て支援や専門的な援助機関の果たす役割は重大です。その要となるのは、そこで働く人たちの質。子育て支援クラスでは、確かな知見とともに、豊かな感受性と表現力、そして子どもとともに生きようとする温かな人間性を備えた子育て支援の専門家を育てます。
子どもの成長発達において、劇的活動は自己表現の手段の一つです。幼児の劇的活動は単純なごっこからの発展、絵本からの発展などさまざまな様態をとります。この授業では、このような幼児の劇的活動を理解し、援助できるような力量を形成するとともに、学生自身の表現力を高めることを目的としています。平成26年度からは日生劇場の支援を得ながら、人形劇団「ひとみ座」から講師を招いて、人形劇について台本から人形作り、上演までプロの技を学んでいます。
・この講義を通して、表現することが楽しいと思えるようになった。自分の表現が相手に伝わり相手から様々な反応が見えることが面白く、もっといろんな反応がみたいと感じた。
・劇を通し、技術面だけではなく、良い劇を創るには、みんなの意識をひとつの方向に向けることが大切なのだということも、経験を通して実感することができました。
・「仲間と協力して1つのものを作る」というのはとても大変なことであり、良いものを作りたいという気持ちが大きければ大きい程、劇と本気で向き合えば向き合う程、チーム内での衝突も増えるということを身をもって学びました。張り詰めた雰囲気やメンバー同士の衝突は辛かったけれども、「良い劇をみんなで作りたい」という思いがそれぞれあったからこそ、劇を通して絆が深まったのだと思います。
この授業では、これまでの授業で学んだ子ども理解や幼児教育の理論等をもとに、保育案を書き、それにそって模擬保育をおこないます。このことにより、保育案の役割、教材研究の必要性、子どもへの対応が机上のとおりにいかないことを経験し、少しでも自分が保育を行うことに慣れるようにしています。
卒業生の多くが、公立幼稚園や公立保育所およびこども園で保育者として働いています。また、私立幼稚園・保育所、地方自治体、民間企業、小学校、特別支援学校にも就職しています卒業生の多くが、公立幼稚園や公立保育所およびこども園で保育者として働いています。また、私立幼稚園・保育所、地方自治体、民間企業、小学校、特別支援学校にも就職しています。
なお、過去5年に卒業生を幼稚園教諭および保育士として、或いは保育士以外の児童福祉の専門職に採用していただいた自治体は以下の通りです。