特別支援クラスでは知的障害児を主とした障害のある子どもや、学習障害(LD)、注意欠陥/多動性障害(ADHD)、自閉性障害等の発達障害のある子どもたちを理解し支援するために、教育学・心理学・医学の分野から学んでいきます。なお、幼稚園、小学校、中・高等学校の基礎免許状の取得見込み者で、このクラスで開設される特別支援教育専門科目から所定の単位を修得すれば、特別支援学校教諭一種免許状の取得が可能です。
特別な教育的支援を必要とする知的障害を始めとする障害のある子どもや学習障害(LD)、注意欠陥/多動性障害(ADHD)、自閉性障害等の発達に障害のある子どもたちについて、その基本的な理解と教育の現状及び制度について学びます。特別支援教育の歴史、教育制度、教育原理等についてビデオや親の手記・新聞記事等の様々な資料を使って特別支援教育の基本的事項について学びます。
知的障害,学習障害,注意欠陥/多動性障害,広汎性発達障害の医学的な診断基準や,それら障害の基礎にある脳機能障害について学びます。各障害がもつ認知や行動の特性を理解したうえで,その評価方法や医学的な対処やリハビリ,治療教育について学びます。
知的障害を中心とする教育的ニーズの必要な子ども達の行動を理解し、適切な支援方法を検討するために、行動観察やアセスメント法の基礎を、実技や心理実験を通して実践的に学びます。また、特別支援学校を訪問し、子ども達の学びの様子を参観するなかで理解を深めていきます。
障害学、特別支援教育について教育学的観点から質問や実験など様々な手法で研究を行っています。3年次後期(6セメ)から始まるゼミでは、研究テーマを決める土台として先行研究の追試や研究補助を通して研究手法を身につけます。4年次に入ると各々のテーマに基づく研究を進めると共に、各自の研究成果を発表し、お互いに活発な意見交換を行い研究を深めて卒業論文を書き上げます。卒業論文に必要な科学的、批判的思考は教員や社会人として社会に出てから必ず役に立つことでしょう。
私たちのゼミは、卒業研究基礎演習(3年次後期)や卒業研究演習Ⅰ・Ⅱ(4年次前期・後期)において、お互いに意見を交換できる場として理論的に追究し、自分の知識を深めていくものです。また、卒業研究の一環として、障害のある子ども達を対象とした教育相談活動を行っています。その子ども達の活動範囲や生活範囲を広くしようと考えながら、子どものニーズに合った活動を見つけ出していくことは楽しく、そして私たちの将来に役立つ経験です。