副大臣より高い評価を
8月25日、福島大学本部で、文部科学省鈴木寛副大臣、同省生涯学習政策局上月正博政策課長らを前にして、子ども支援ボランティアのこれまでの取り組みを30分以上かけてプレゼンテーションを行いました。
宮城や岩手と比べて、放射能の影響で遅れている福島県の教育復興をどう進めていくか、現場と対話したいという趣旨での副大臣の来学でした。
子ども支援ボランティアが成立した経緯、ボランティアの実際、自然体験学校の取り組み、今後の展望と課題という内容で三浦教員がプレゼンテーションを行い、続いて、これまでボランティア活動に貢献してくれた4年生5名から、それぞれの体験を踏まえて子どもたちの生の様子が伝えられました。
校庭で遊べることを全身で喜ぶ子どもたち、長い避難所生活でじんましんが出た子、ボランティアに暴力をふるう子、「死」を平然と口にする子どもたち。また災害ボランティアセンターからもこれまでの取り組みが紹介され、「どうせ結婚できないんでしょ、子ども産めないんでしょ」という5年生の女の子の生の様子、また、そうした子どもたちが学生たちの取り組みの中で、不安が解消されていく様子も報告されました。
一連の報告の後、副大臣から「いっしょにやっていく福島県のパートナーがやっと見つかった!」という、この上ない高い評価をいただきました。
とくに、教育復興の中で学生が果たすべき役割、それは単に労働力の提供ではなく、子どもたちの心を開くユニークな存在であることが強調されていました。また、上月課長からは「素直に感動した」という評価をいただき、さらにこのプレゼンテーションのファイルを本省に送ってもらいたいという、信じられないようなオファーもありました。
当初予定していた75分をはるかに超える105分間も懇談は盛り上がり、終了するや、副大臣はまず学生たちにご自身の名刺を渡されていました。「自然体験学校の『巨人』の実践はいいねえ〜」と、個別具体的にも評価されていました。
ボランティアはこれから第二期に突入してきますが、これに向けての大きな自信と勇気を得ることのできたひとときとなりました。
2011年8月26日