「光の巨人」ボランティア

光の巨人、第二弾!

 須賀川市立白方小学校へ、自然体験実習で実践した集団創作活動のボランティアを行ってきました。
1年生19名、2年生5名の、計24名でした。

夏頃、同校が東日本大震災の、特に震災被害がたいへんだったこと、須賀川市内では放射線量が高く、総合学習などの校外活動が制限されており、元気が出ないことなどをききました。
まったく別の文脈で自然体験実習の話をしたところ、ぜひ集団創作活動を小学校でできないかということになり、大学でのボランティア集め、小学校でのカリキュラムとのすり合わせ、子どもたちからのデザイン募集と準備作業を続けてきました。

学生の都合と学校の都合を合わせるのに手間取ったり、やっと日時を決めたものの学生の当日の参加可能者数が不確定のままで、綱わりのようなところがありました。
10日ぐらい前まで、他のボランティアやアルバイトの関係で10人ぐらいしかでられないという状況でした。
自然体験学校では120人の小中学生と80人の学生で4時間以上かけることができましたが、今回は60人あまりの小学生と3時間と限られた時間の中で完成させるにはどうしても学生の数が必要です。
前日になって、予定の20人を超える4人の学生の参加が確定し、胸をなで下ろしました。

学生たちは子どもたちのアイディアを受け取り、その日のうちにデザインを決定し、わずかに3日間ほどで「仕込み」を終えました。
当日は、5つの仮設住宅でのボランティアと並行しての実施となりました。
10時に集合して道具や材料のチェックを行い、10:30には大学を出発し、12:00前に小学校に到着しました。
小学校は美しい田園風景の中に立っており、とても感じのいい小学校でした。天気が小雨交じりだったことが悔やまれてなりません。
到着した時間には、子どもたちはまだ学習発表会が続けられていました。
創作活動は、学習発表会の後、というハードスケジュールで、子どもたちがのってくれるかどうか少々心配でした。
けれども13:00に活動をはじめるや、子どもたちはとても人なつっこく学生たちに近づき、たちどころに仲良しになりました。
仕事への取り組みもとても熱心で、2時間過ぎてもほとんどの子どもたちは飽きることなく、作業を続けてくれました。

作業を始めて2時間ぐらいでほぼ5つすべての「巨人」が完成し、子どもたちは中に入っては歓声を上げていました。
親御さんたちも大喜びで、携帯カメラで子どもたちの様子を撮影していました。
そしていったん子どもたちを教室に引き上げさせた後、光源を仕込んで再度暗闇の中で、輝く巨人を見ることになります。
「目の前の巨人はビニールだけど、みんなの心の中には本当の巨人が住んでいて、困ったときや希望を叶えたいときには、普段出せない力を発揮してくれるはずです。希望を形にしてください。」という学生のメッセージで活動の一切は終わりました。

グループごとに写真撮影をして全体で記念写真を撮ったりして、別れを惜しみました。

「ねえねえ、学生さんたちはどこから帰るの?」と、子どもたちは玄関前で学生たちが帰って行くのを狙っています。まるで芸能人扱いです。
やっぱり、学生たちは子どもたちにとって「特別な人」なんだと強く感じた1日でした。

お礼にと、校長先生から地域でとれたお米もいただきました。白方小学校のみなさん、ありがとうございました。

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