6月6日(月)から飯坂地区の学習支援が始まりました。

午後4時より、参加された5名の保護者に松下から趣旨について説明をしました。質問は出ませんでした。

相談として,1年生の保護者から,宿題以外のことはやってもらえないかとの話がありましたが、宿題を中心とした支援であることをお伝えしました。

参加者の名簿では12名だったのですが、男子は、勉強道具をもってきていはいなかったので、会場をあとにして、高校生のお兄さんと遊んでいたみたいです。会場に残った女子6人がメインで、宿題や折り紙をしました。

当初、勉強道具をもってきていない子どもが多かったこともあって、すぐに学習支援は無理かと思い、松下がもっていたり、学生が持ってきていた折り紙や紙飛行機を折ったりしながら始まりました。そのうち、3年生と6年生の女の子が算数の宿題をはじめ、終了時間の15分前ぐらいまで、宿題をやる子どもをいました。早く宿題をやった子たちは、怪獣や飛行機などの折り紙で時間をつぶしているようでした。最後に、「今日しかないよ」といいながら、松下が遊び支援でプレゼントしてきた、びっくり箱や指人形、ペットボトルふたのコマをプレゼントして終わりました。

終わった後、何人かの男の子がプレゼントをもらいに来たり、もらった男の子が見送りにきてくれたりして、叶やをあとにしました。

学生とは、帰りの車の中で、学習支援だけでは、1時間半は持たないかも、親は塾的なものを求めているかもと話をし、学習遊びなど,学習に役立つゲームなどを用意した方がよいかもと話し合いました。10日には、そうしたことも学生が考えてきてくれるかも知れません。

【学生の感想】

①子どもの姿と保護者

震災を受けて3カ月の避難所生活。子どもたちは私の思っている以上にとても落ち着いていました。5月の初めにあづまの体育館に行った時の子どもよりも勉強に集中していたように感じます。学校に慣れてきたのか、それともあづまとは違い、個室で生活を送っているからなのかわかりませんが、表立って「おかしい」とは思いませんでした。

しかし、私たち学生が入っていっただけで楽しそうにする姿を見て、こんなことすら感動するのかと、彼女たちの置かれた状況が深刻であることがわかりました。まだ話して間もないのに「明日も来るの?」と聞かれた時には、言いたいこともやりたいこともできていない、または、大人を困らせまいと子どもながらにどこかで耐えているのだと感じました。

大人は数人しか見ていないのですが、やはり相当お疲れのようで、子どもに気を配る余裕はなくなってきているかたもいらっしゃるのではないかと思いました。もっと保護者の方と顔見知りになって、信頼を得ていかなくてはならないと感じました。

②子どもは何をお姉さんたちにもとめているのか

宿題を叶庵で済ませた子は5人。全員が女の子でした。他の子に聞くと「もうやってきた」という子がほとんどでした。やはり勉強よりも遊んでもいい空間、甘えられる大人(学生)が必要なのだと思います。子どもにとって勉強を教わるのはついてで、学童クラブのように友だちと話せる、あそべることが必要なのだと感じました。

避難所暮らしは学校に行く以外変化はありません。外で遊べない分遊びの種類もマンネリ化してきています。そこに私たち学生が入ることで週に2回ですが、変化を持たせたいと思います。そのためには、何かしら教材や本などを持ちこまなくてはならないと思いました。しかし、教材と言っても学年がバラバラなので、クイズやパズルみたいなものや、松下先生の授業で製作しているおもちゃ作りなどをしてもいいと思いました。あの場所が子どもたちにとってリラックスできる場所になればいいと思います。

【提案】

・勉強スペースの確保

宿題が終わった子は動き回って遊びたがります。また、入れ替わりが多いです。そのため勉強をしている子も遊びの方に目が行きます。勉強スペースを畳ではなく、漫画のあったところのテーブルに移すか、畳の窓際の机に固定することで、あそびと勉強が分離できたらいいと思います。

・名札の作成

名前を覚えられるようにしたいのと、それを渡すことで教室に来ることが習慣になってくれたらいいと思いました。

・学生の立場

子どもたちに何かを教授するわけではないので、あだ名で呼んでもらえたらと思います。例えば私ならボランティアに参加するときは「がっきー」と呼んでもらっています。フレップを引きずる私の悪い癖なのですが、あの雰囲気でやれたらいいと思っています。

・男子学生のニーズ

ぜひいいひとがいればと思います。

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