飯坂温泉学習支援(6月20日)報告

3月以来の子どもたちとの再会

感想にもあるように、部屋に入ってこれない子どもがいて、何度も部屋の前を行き来するので気になりました。
女の子だったので、女子学生に迎えに行かせましたが、どうしても入ってきません。これまでもそうだったようです。
感想にあるように、子ども間の人間関係が影を落としているようです。

あと、机がどうしてもさっぱりしないことを子どもが気にしています。今日は洗剤を持って行って拭いてみようと思いますが。

個人的には、3月に南体育館で仲良くなった子どもと再会できたことはうれしいハプニングでした。その時連れて行った3年生たちを、「○○ちゃんは来ないの?」と覚えていてくれたこともうれしいことでした。4年生が来れなくなったら、実習の終わったその学生たちがいけないかどうか、聞いてみようと思います。

【学生の感想】

私は飯坂温泉での活動に初めて参加したが、これまでに何度も学生が来ていたこともあり、子どもたちは学生が来ることに慣れた様子だった。
子どもたちは宿題をしたり、絵を描いたり、将棋をしたり、好きなように時間を過ごしていた。
学生の来る時間が限られているからなのか、学生と遊べる時間を楽しみにしている子が多い印象を受けた。
比較的おだやかな子が多かったが、中には言動や行動が荒い子もいた。

友達の輪に入れない子がいたことも気になった。
その子は部屋に入れず、部屋の前でうろうろしていて終わりの頃にようやく中に入って遊んでいた。
その時に私が相手していた子が「○○ちゃんは嫌われてるから放っておいて」と言っていたので、次回行く時に少し気にかけて見てみようと思った。

男の私が来たことで喜んでくれる子がいて嬉しかった。

「今度、お友達(男の人)連れてきてね」と言われたり、遊び盛りの男の子もいたので、ぜひ男子学生も飯坂へ行ってほしいと思う。

いつも来ている5年生と1年生の男の子がいなかった。せっかく待望の男子学生が来たのに、少し残念だった。
子どもたちはこの場所に来ることが習慣になってきた気がする。最初とは違って、宿題をしてから遊ぶという学習習慣も確立された気がする。もう宿題をやってあっても遊びに来る子もいて、その子によって意味は違えど、このボランティアの存在価値が出てきていると感じた。
ただ「めんどくさい!」、「やる意味あんの?」と(彼女たちからすると)膨大な宿題に対する文句(?)は尽きない。今回初めて参加した子はずっと文句⇒私がかまう⇒机にむかうの繰り返し。しかし、宿題をしないといけないことはわかっているし、周りの子が終わってあそび始めるのを見るとスイッチが入ったように集中し、最後には私と五目並べをし、すっきりして帰っていった。

私は彼女が初めての参加だからといってかまいすぎてしまったと反省した。どうしてもボランティアだから声をかけなきゃとか盛り上げなきゃとなってしまいがちだが、子どもたちは子どもたちなりに考える時間を持っている。学習支援だからといって全部に手を出す必要はないのだと感じた。

しかし、かまってもらえないと子どもは不信感を抱いたりしないかというのも不安だ。
言葉にしなくても「ちゃんとみてるよ」とメッセージを送るにはどうしたらいいのか、試行錯誤中である。

また宿題をやっていると自分たちが前通っていた小学校のローカルトークが始まったことがあった。内容は学習進度の違いや学級のきまりごとの違い(こっちの小学校はきらきら鉛筆禁止だとか、シャーペンはいつから持ってきていいとか、私のペンケースを見て「ペン持ってきすぎ!!」だとか)、そもそも教科書が変わったという子もいた。

ときどき飯坂の子だと錯覚してしまうことがあるが、みんな転校生でよく違う土地に慣れて頑張っているなあと感心されられる。学区が違うという戸惑いはどうしたら解消できるのだろう。

特に勉強ができないという子はいないように思うが「中通りは頭がいい」「うち頭悪いからさあ」「勉強できなくても別にいいし」「うち生意気なんだ、そう思わない?」など、自分を悪く言う子もいて、自己肯定感が低下しているように感じた。

教員採用試験が近づき、次回の実践で最後の参加になると思うが、できることをしていきたいと思う。

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