学習支援ボランティアin土湯地区(@土湯温泉ホテル)

ゲームで楽しみました

【活動の概要】

16時10分 土湯温泉ホテル到着 会場(客室411)セッティング 準備
16時30分~18時15分  学習支援
18時20分  子どもたちの見送り、片づけ、撤収

【参加学生・院生】 計4名(女性4名)

【参加学生による活動報告ならびに感想】私は主に小学4年生の女の子Sさんの学習支援を行った。Sさんはこの場で宿題を終わらせ,丸つけをしてもらうということが習慣になっているようだった。また,Sさんのお母さんも学習の様子を見守っていて,普段からお母さんに学習を見てもらっていると言っていた。宿題が終わってからはお母さんとSさん,私ともう一人の学生の4人で百人一首を行った。お母さんと対戦するのは少し照れくさそうだったが,熱中して取り組んでいたようだった。

私は3週間ほど前に参加して以来の学習支援だったのだが,子どもたちもこの場に慣れてきたのだろうか,落ち着いていて和やかな雰囲気になったと感じた。小学生の低学年,中学年の子たちは特に,学習支援に加えて,ゲームや遊びを一緒に楽しんでいくという方向でいいのではないかと感じた。

——————————————-

私は今回が初めての参加でした。特に学習支援のボランティアはしたことがなく、戸惑ってしまいました。参加人数も少人数で、ボランティアの方が多いという現状だったので、手持無沙汰な面もありました。また宿題を見る場面では、プリントの内容が分からない状態で質問をされるので、教えるのが大変でした。私は4年生(T君)の国語を見たのですが、問題文の内容を把握する前に解答し、当たっているか聞かれるので、うまく対応ができませんでした。この事例に対しては準備や対策が難しいと思うので、その場のボランティアの方の頑張りにかかっていると思います。

今回は吉永先生と相澤さんが様々なものを持ってきてくださったので、宿題後のむやみやたらな騒がしさはなかったと思います。その中の日本地図のパズルでは、時間を計りながら行ったので、T君はとても集中していました。またかるた遊びでは、子どもとボランティアが二人一組になっての対戦形式にしたので、子どもたちとボランティアの力が対等になり、力を抜かなくとも楽しむことができました。

子どもたちの様子はとても落ち着いていていました。やはり、することがあるということが今回の結果に大きく関係していると思います。引き続き、教材や遊び道具を持っていくことがいい影響を与えると思います

——————————————-

●私の活動

今回は前回の反省を生かし、前回一緒に行った学生と、数枚ではあるがプリントを用意した。また吉永先生が地図のパズルや本など様々なものを持ってきてくださった。


私は小学4年生の女の子(毎回来ている子)をもう一人の学生とみていた(来てくれた子どもが少なかったため)。宿題は、算数のワーク、自主勉強と少なめだった。自主勉強では何をするか悩んでいた。漢字テストで間違った漢字の話をしていたので、間違えた漢字を練習してみたらと助言した。どこを間違えたかよく確認しながら、筆順を正しながらじっくりと取り組めたと思う。

宿題が終わってからは、学生や吉永先生が持ってきた教材などを並べた机の中から好きなものを選んでもらった。その子が選んだ百人一首カルタを、学生2人とその子のお母さんも混ざって一緒にやった。少し難しそうだったが、読み手にも挑戦してもらった。

いつも一緒に来ていた同級生の女の子がおたふく(の疑い?)でお休みだったので少しさみしそうに見えた。他の子どもたちも「今日は子ども少ないねー」と話していた。

●反省

前回の反省を少しでも生かせたように感じている。前回はわいわいと騒いでいた男の子も、今日は落ち着いていたように思う。

子どもたちが好きなものを選べるほと教材などを毎回準備していくのはなかなか大変である。しかしながらその分子どもたちの時間を充実させることができるのだと思う。自分の教採の勉強もあるので兼ね合いが難しいと感じている。

宿題への支援には自分として課題が多い。ただ取り組みを見守っていることしかできていない。それはそれでいいのかもしれないが、何かもっと力になれればと考えている。もちろんそれは子どもへの押しつけになってはいけないとも思う。

——————————————-

私はこれが、三度目の参加になります。まず、一度中止になった今回のボランティアに、車を出してくださった吉永先生に心から感謝申し上げます。前回のままあの子たちと会えなくなっていたら、ぶすぶすと不完全燃焼して一生後悔したと思います。急に伺ったにもかかわらず、お話しさせて頂きありがとうございました。

今回はやはり、子どもたちには何かしらの種が必要なんだと強く思いました。というのも、吉永先生のもってらしたカラフルな地図のジグソーパズルや、かわいらしいかるたなどに子どもたちが夢中になっていたからです。

やはり今回も、宿題は早々に終わりました。漢字だけだったので、教科書での確認や、その場でのミニテストなどを交えても30分くらいだったと思います。たとえば「書」という漢字の書き順や、それにまつわる甲骨文字の話なども話してみましたが、かかる時間はあまり変わりませんでした。子どもたちは真剣に聞いていました。いよいよ宿題が終った時、吉永先生が机いっぱいにジグソーパズルなどをひろげてらっしゃったので、T君とG君が「お店屋さん」といって目を輝かせていました。T君とG君が選んだのは都道府県のパズルです。間違い探しや数字のパズルなど、私たちが面白いと思うものでも、二年生には難しいものもあるということを学びました。

私はT君と一緒に居たのですが、T君はG君と並んで都道府県パズルに取り組んでいました。小さな島嶼のパーツも丁寧に嵌めていました。G君は都道府県をほとんど覚えているらしく、簡単にぱちぱちと嵌めていきました。

先生のお持ちのパズルは特産品等も書かれているので嵌めて楽しく見て楽しい一枚で数回おいしいパズルでした。ピースを嵌めているとき、千葉県でG君の手が止まりました。「ここ、Y君が引っ越すところだ。遠くに行っちゃう……。」Y君は今日も時折訪れていました。

その後、女の子は百人一首、男の子はかるたをおこないました。以前通っていた学校では百人一首があったそうです。かるたは吉永先生の持ちものですが、絵も文もかわいらしく、G君は読み札を何度も読んで楽しんでいました。あっという間に時間が過ぎていきました。
こそっと作っていった漢字のプリントも持って帰ってくれました。「大代侍万人水内舌圧幻住皿未糸持侯李門囚史由刊司束椎亦仕句」に一画足して別の漢字を作ろうというものです。「人」→「及」、「門」→「閂」(カンヌキ)、などがちょっと難問かもしれません。
次回持ってくるということだったので、その時は○つけをお願いします。

初めに、「今日は男の先生はいないの」とG君は気にしていましたが、最後には「来週も来てね!」と言ってくれました。「(でも(すご)今週(くさ)で(み)私(し)の(い)割り当て(なあ。も)、(っと)終わっちゃうん(一緒にいたいな)だ(あ)…(・・・)…(・・・))」と思ったら切なくなりました。泣きそうでした。どんな形でも、あの子たちにまた会えたら、と、心から思います。そのときはもっと学年に合ったプリントなどをもっていきたいです。

今回のボランティアは子どもたちがエネルギーをもてあましている、という感じはしませんでした。いつか彼らが土湯を離れるときに、土湯に避難したことが辛い思い出になったとしても、みなさまによるこの学習支援の働きかけが、子どもたちを照らす光の一つでありますようにと願うばかりです。

最後に重ね重ね、吉永先生に御礼申し上げます。

——————————————-

【引率教員による活動報告ならびに感想】

今回は、言語文化クラスの4名の学生と参加した。相変わらず参加児童は少なかったが、どの子どもも毎回参加してくれる顔ぶれで、この場に来ることを楽しみにしてくれていることが今日の様子を見ていてもわかった。

3名のうち1名(4年生男児)は、前回参加した際、日本地図パズルをしたかったようだが、宿題が終わらなかったため、今日はそれをするために早く宿題を済ませるという彼なりの目標をもって学習していた。学生が1対1で対応し、集中してパズルをしていた。

3名のうち2名は荒井の借り上げ住宅に移動した子どもたちだが、保護者の方が送迎をしてくださって毎回参加を続けてくれている。今日はその保護者の方も会場の隅のほうで子どもたちの学習の様子をずっと見守っておられた。途中で子どもたちが宿題を終えて、かるたやパズルで学生たちと遊び始めたところに、学生の声かけもあって一緒に参加してくださった。子どもも喜んで保護者の方と学生と一緒にかるたとりをしていた。

ここ数回、宿題が終わったあとの活動について、学生たちから悩みの声が聴かれていた。
通路をはさんで向かい側には、まだ避難されている方の居住スペースがあり、上下階にも住んでいらっしゃるという場所の制約上、体を動かしたり走り回るということができない。しかし、パズル(日本地図)、かるたなどは、参加している子どもたちと学生が一緒に考えながら遊ぶことができる材料を選んで持ち込んだため、動きもあり、やりとりもあり、いろんな人を巻き込みながら活動できていた。
また、学生からもクイズのプリントを用意するなど、子どもとかかわりながらこの活動の目的を達成しようと工夫する姿も見られた。材料があることで安心できる部分と、こればかりでは長期的な活動の展開は厳しい部分とがある。

まだまだ課題は山積だが、少なくとも今日の子どもたちと学生の落ち着いた90分間の過ごしぶりを見ていて、多少は見通しが明るくなったような気がする。

(以上)

« »