学校支援プロジェクト遊び支援通信 No.6

手労研のベテラン4名、応援にくる

6月25日(土)に、磐梯熱海温泉「華の湯」に4回目の遊び支援に行ってきました。天気は雨模様。

外での遊びはできないけれど、子どもたちがつくる「アイスの棒で竹トンボ」は、天井を突き破るほどの高さにはならないため、雨でも大丈夫。

当日は、東京から「子どもの遊びと手の労働研究会」のベテラン諸氏4名(須藤先生、山中さん、田所さん、長島さん)が参加され、遊びの技や手作りのおもしろさを子どもたちだけでなく、学生さん荷物耐えていただきました。ボランティア学生も4名と少なかったので、支援の輪の広がりを実感した回でした。

■参加学生ボランティア

4名(4年生1名、3年生1名、2年生2名)

■準備

ボランティアはこれまでで最低の4名でした。6月の終わりで、4年生と3年生が全く少ない状況で、2年生に応援を頼みましたが、どうにかボランティアできる人数になって安心しました。

朝9時過ぎより準備と打ち合わせ。前回のあづまボランティアに引きつつき「アイスの棒で竹とんぼ」を作ることに。これがメインです。

製作に30分程度かかり、学生は、あまり得意ではない様子を示していましたが、じっくりと作ったせいか、天井にぶつかるほどの、竹トンボを作った学生もいました。
 製作後は、竹トンボキャッチあそび。その後は、時間がまだ、たっぷりあったので、2年生に缶ごまの回し方を教えました。「缶ごまが買いたい」というほど、缶ごま回しに興味を持ったようでした。また、今回、プレゼントするおもちゃはもっていかないこととしました。

■参加者

15名(男子8名、女子3名)、ほぼ全員、常連さん。 男の子に聞いたら、「3回目」と。

削って集中して  4つのお店(ブース)でいろいろつくりました

■内容

 

川内小学校の子どもたちは、すでに仮設にうたったようだとの話を、前日に猪狩先生に、当日「華の湯」の担当者増子さんにうかがったので、今日は、子どもたちは来ないかもとおそるおそる始まった、会場設営でした。

すでに、到着されていた東京の先生方に、そんな話をしながら始まりました。でも、増子さんに「子どもが来ないときは、呼んできますから」と言われ、期待して待つことにしました。

すると、1時半過ぎに、二人、三人と、見たことのある顔顔。最初に男子が、そして、少ししてから、女子が3人きてくれました。とすると、すでに川内小学校の子どもたちはいなくっており、富岡の子どもたちだけになっているのかもしれないなと思った次第です。

最初の一時間は、竹トンボ作り。あづまの経験を生かし、カッターナイフではなく、木工やすりで、1年生も6年生も男の子も女の子も、集中力を途中で切らすことなく、10分、20分とアイスの棒を削りました。

削って、きれいに仕上げて、色を塗ったら、瞬間接着剤で棒と竹串を接合して完成。木工やすりでやるのでは、大変ですが、須藤先生も、アイスの棒を自らカッターナイフで削りながら、木には木目があって、削りにくり方向があることを実感されていました。

瞬間接着剤をつけるのは、松下の仕事。一度や二度、瞬間接着剤で苦労したことがあるので、松下がつけることを子どもたちに説明し、30秒待って飛ばすようにと指示しました。子どもたちも「イ-チ、ニーイ・・・」と数えて、飛ばすのを待ちきれない様子でした。

まっすぐ飛ぶ子、前に行かないで、後ろに飛ばしてしまう子、手にあてながらも、痛みをこらえている子。そのうち、竹トンボを逆持ちし、裏返しながら、飛ばす子—なんと、おもしろいことを考えるのだろう。

「じゃあ、2人組でキャッチしてみようか」。一人でキャッチする子、2人組になること、それぞれに遊んでいました。

そろそろ常連組なので、新しい遊び方をやってみてもおもしろいかな、とふと思ったりしました。

後半は、応援の4名が、それぞれ用意していただいていた手作りのおもちゃを子どもと一緒にやったり、つくったりしました。
最初は、好きにところに「お店」に行き、その後は、時間があれば、2,3つと作ったり、遊んだり。須藤先生は、「絵合わせパズル」、長島さんは、「折り紙ごま」、田所さんは、「タオル地で作る人形」、山中さんは、「ノートづくり」と、4者4様の遊び支援。

絵合わせパズルには、やり方を覚えないともらえないというハードルがあることによって、子どもたちも真剣。
折り紙ごまには、前回、参加できなかった子どもが参加。
人形には、まず女の子。かわいく作っていました。
ノート作りには、自分で自分のノートが作れるとあって、男の子も女の子も作っていました。A子ちゃんは、表紙まできれいに彩色して、完成させていました。

途中で、私も紙飛行機(へそ飛行機とスカイキング)で参戦し、これまで作ったことのない、男の子たちがつくって喜々として遊んでいました。紙飛行機を合体させて飛ばす一幕も。

4つもブースがあったので、時間までの作り終わることができず、少し時間をオーバーしたのですが、楽しく過ごせた2時間でした。

【学生ボランティアから】

私は、今回はじめて遊び支援のボランティアに参加しました。

幼稚園児から小学6年生まで発達段階が別れていたので、その子がどこまで一人でできるかをよく観察しながら支援をすることを心がけました。
全員製作はできましたが、飛ばし方が難しかったようで、途中で飽きてしまっている子もいました。飛ばし方を教えるところで、もっと関わっていけたらよかったなと思いました。

今回は、東京から子どもの遊びと手の労働研究会の方々がいらして、私たちも参加させていただきました。紙の折り方、紙の切り方などちょっとしたことだけど、出来ない子どもにとっては大きな問題であるということが新しい発見でした。

ただ、その活動で何を楽しませるかということにとどまらず、そのプロセスでこんなことをできるようにさせたいと思って企画することの大切さを学びました。たくさんの子どもを見てきた方たちだったので、その経験から教材を考えていることがよくわかりました。

私自身も楽しく活動できたし、とても良い時間を過ごさせていただきました。ぜひ、また参加したいです。

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