時間前に、1人、2人、3人と子どもたちが来る
7月2日(土)に、あづま総合運動公園体育館に4回目の遊び支援に行ってきました。
天気は曇り、外の蒸し蒸しする感じとは異なり、体育館は涼しい感じ。
1階の会場も、前回は「暗いなあ」と思っていたのですが、その暗さが涼しさを感じさせる。
今日は、子どもたちの姿も声も至る所でしている。小学高学年の子が、パソコンでアニメを見ている中学生に混ざって、DSをしている。少しは、遊びに来そうな感じ、迎えに行かなくてもよさそうだ。
予想通り、子どもがやってくる。前回のA君。あづまに到着して準備を始めていると、12時40分頃に来る。
「来たの。」
「来たよ。また、来ると言ったでしょ。」
「・・・・」
13時には、2人目、3人目、・・・今日は、子どもたちの出足が士が早い。待ってくれたということにしておこう。
おまけに、保護者(父)に連れられて1年生の女の子が算数プリントを持ってくる。
保護者:「教えていただけますか。」.遊び支援で来ているので、ちょっと躊躇したが、13時半まで時間が合ったので、学生に少し、プリントを見てもらうことにした。
中学生も少し参加。最後までいたのは、A君とT君。
■参加ボランティア
5名(院生男子1名、4年生女子2名、3年生女子2名)
■参加者
6名
職人現わる T君
■内容
約1時間前から始まって、五月雨式に、三郎ごまづくりが始まった。13時半まで待たそうかと思ったが、多数くることはなく、来た子どもから学生も対応を始めたので、流れに任せることとした。
今回、子どもたちは、三郎ごまに塗った木工ボンドが乾くまで、何度もコマ作りに挑戦していた。終了の時間が来ても、作りたそうな感じであったから、終了時間のcountdownを終わることとした。
A君は、先ほど書いたように、一番に来て、作り始め、作ったら、コマを回すだけでなく、学生が書いているようにコマのフィールドを揺らし「地震遊び」を始めた。それほど過激になることもなかったので、誰も止めなかった。また、終了時間には、前回と違って、あっさりと帰って行った。
今回、小学生職人を見つけた。小学生2年生のT君。通信No.3の余滴に書いたT君である。コマ作りが上手と見えて、作ったコマで他の男の子たちのコマは足下にもおよばない回転時間。美しく、よく回る。T君いわく、「ものづくりは、疲れるけど、楽しい」「大変だけど、楽しい」。2年生の言う言葉か。学生も私も感心しきり。
私たちは、「次回も来てね。また一緒にものづくりをしようね。」とたたみかけた。
それからもう一つおまけ。お手玉をいつ避難者の方々に渡そうと考えていたところに、遊びに来ていたお孫さんを迎えに来たおばあさんに、「お手玉を差し上げたいあげたい」と申し出る。すると、「避難する前は、孫たちに教えていた」ということ。もらっていただくことになった。
「ころころリレー」は不発に終わった。どうするか、また考えてみよう。
プレゼントは、回転万華鏡。そして、子どもたちの数が少なければ、と思ってもってきた「ワンカップふたごま」(大阪支部)、そして、B君は、もらっていなかった「びっくり箱」でした。
【学生の感想】
今回で2回目の遊び支援への参加でした。今回は色画用紙を使ったコマ作りだったため、前回の竹とんぼ作りよりも低学年の子どもたちにとっても取り組みやすいようでした。子どもによっては、画用紙を隙間なく巻くのが難しい子もいましたが、学生が手を貸したり、アドバイスをしたりすることで、うまくできていたので、子どもの実態に合わせた支援ができれば、子どもたちも自分の力でできたという実感が持てるのではないかと思いました。
また、前回の活動の後に友達がいないからと泣いていた子も、今回の活動では学生を仲介役としてでしたが、他の子どもと関わる場面が見られたのでよかったと思います。今後の活動では、学生が子どもたちの間に入りながら、子どもたち同士の関わりを少しでも多くもてるように工夫していきたいと思います。
ボランティア内容についてまず、三郎ゴマは作りやすく、遊びやすくてとても良いと思った。講義で扱ったようなガムテープゴマだと難しいが、紙だと低学年でもすぐに巻けていた。しかし、子どもは作ったらすぐに遊びたくなるものなので、いかに薄くボンドを塗り、すぐに乾くようにするかが勝負だと思う。
活動全体に関しては、子どもたちとの接し方にとまどった。
フィールドを揺らして、「地震だー!」と叫んでいる子どもがいた。今回の震災の影響だとおもうが、その子は遊びのつもりでも、他の子の中にはその発言や行動に嫌な思いをする子がいるのじゃないかと思った。しかし、その子はそれでストレスを発散してるのかとも思い、何も言わなかった。
同じようなことで、「死ね」とか「くそ」とかいった言葉が多いのがすごく気にかかった。低学年だから仕方がないのかとも思ったが、避難所のような集団生活でそういった言葉を連呼するのは、マナー違反というか、周りに良い印象は与えないだろうとも思ったが、やはり何も言えなかった。
また、コマを人に向かって投げる子がいて、最初は見るだけだったがあまりにも酷いので注意してしまった。
ボランティアの学生相手なら許されても、友達にそんなことをしたらケガをさせるかもしれないし、いけないことだと思った。一緒にいたボランティア学生の中にも同じようなことを思った人がいたかもしれないが、やはり特に何も言っていなかった。
遊びボランティアなので注意したりするのは差し出がましいと思ったが、みんなで楽しく活動するためにはそういうものも必要なのではないかと思った。でもやっぱり、注意してよかったのかどうかは結局分かりません。
2011年7月2日