磐梯熱海、最後の遊び支援
7月23日(土)に、磐梯熱海温泉「華の湯」に6回目で、最後の遊び支援に行ってきました。
天気は晴れのち雨。
前回のあづまの反省をもとに、立体凧ではなく、素材をそのままに「ぐにゃぐにゃ凧」(平面型)を飛ばすことにしました。それから、手労研愛知支部からいただいた「牛乳パックとストローでつくる紙トンボ」そして、大量に送っていただいた「紙風船」で遊ぶこととしました。
凧を作り終えた頃から、雨が降り始めましたが、子どもたちは、ホテルの玄関前で、勢いよく走りながら、凧を揚げていました。
それに、子どもたちも前回同様、常連さんで、学生と子どもたちは気軽に話しかける関係が芽生えていました。
最後に、お手玉やふうせんを紙風船を渡しながら、今回でおわりになるということを話していたときには、何とも寂しい気持ちとなりました。2人の女の子は、もっと遊びたいと一人の学生を誘っていました。
・参加学生ボランティア
5名(4年生1名、3年生3名 2年生1名 計女子5名)
・参加者
6名(男子4名、女子2名 3年生4名、6年生2名)、全員、常連さん。
最後も、子どもたちは来てくれました
■内容
凧作りは、そのなに難しくなく、学生1人に、子ども一人という手厚いかかわりで、完成。
私が受け持った男の子は、隣の同級生のことが気になるのか、一つ作業するたびに、隣を見ることを繰り返していたした。この二人、仲良しで、何かあると、所狭しとおかけっこをしています。
男の子4人は、雨にも負けず、凧をとばしつづけました。女の子2人は、作って持って帰りました。
3時ぐらいから、紙トンボ捕り大会を、学生VS子どもで行いました。片方が紙トンボを飛ばし、片方がそれをキャッチ。多くキャッチしたグループが勝ち。単純な遊びです。3回やりました。
次に、紙風船を1個プレゼントしました。女の子は、頭にかぶったりして遊んでいました。それがかわいいと写真をとったら、「消してね」とやさしくお願いしてきました。「はい、わかったよ」とデジカメから削除しました。
写真をとられること、とられたことに対して、素直に反応する日常感覚を感じた瞬間でした。
男の子ては、みんな、紙風船を打ち上げ、何回できるか試していました。400回、いや600回。と挑戦していました。
最後に、お手玉と今後遊べるようにと、5つの紙風船を、そして、残っていた指人形、かみつき蛇をプレゼントしました。
今日が最後であることを、どのような形で、どんな言葉で表現しようか迷いましたが、率直に「みんなと遊ぶのは今日が最後です。いつか、また、どこかで会おうね。」と話しました。
どんな感じで子どもたちは、去っていくのか、見守っていましたが、何事もなかったかのような、淡々としたお別れでした。
震災以後、何度も何度も、別れなくてはならなかった子どもたちは、特別な思いをもたないようにしているのかなと、ふと私自身の子ども時代の転校風景と重ねて思いました。出会ったのは、4,5回だから、淡々とした別れになるのは、当たりまえか。
終了後、プレゼントをもらい忘れて帰ってきた男の子に聞いたら、7月31日には磐梯熱海を出るとのこと、やはり、今日が最後の支援になるんだと自分に言い聞かせました。
おまけとして、華の湯さんのご好意で、お風呂に入らせていただき、さっぱりとした気分になりました。
■学生ボランティアの感想
今日は二回目の遊び支援ボランティアだった。
午前中は、凧作りを実際に行い、子どもたちに伝えられるようにと思って活動したが、内心、温泉に着くまでずっと、子どもたちが来てくれるかが心配でいた。
凧作りは、前回のこまづくりよりも、道具や材料を使うことから作業も多く、低学年の子どもにとっては少し難しいのかな…と思った。できた凧を実際に飛ばしてみると、風がない場所ではなかなか飛ばなかかったり、ある程度の技術が必要だということを感じたが、風がないときは自分で風を作ろうと走り出すと、凧はふわっと空にあがっていった。
子どもに戻った気持ちになってとてもわくわくした。こんな風に子どもたちにも自分の作った凧で、楽しんでほしいと心から思った。
13時30分を過ぎたころ、子どもたちの元気な声が遠くから聞こえてきた。
前回も参加してくれたメンバーが来てくれてそれだけで本当にうれしく思った。
子どもたちは6人だったので、学生が一人一人について作業をした。前回も感じたが、学年の差は3年あっても、この子たちは作業に大きな差が出ることがあまりなく、学生の説明をうけ真剣に作業に取り組む姿が見られた。
私は前回と同じS君とK君の近くで作業を見ていた。S君には松下先生がついてくださっていたので、先生がどんなふうに声かけをしながら作業をしていくのかな…とうかがいながら、K君の作業をサポートした。
3年生のK君がどこまで自力でできるかの境目を考えながらも、できる限り自分の力で挑戦させることを意識した。
あいにくの雨模様で、凧上げは難しいのではないかと不安になったが、そんな不安をよそに子どもたちは雨にもかかわらず、凧をもつとおもいっきり走り出した。
凧が風を受けて自分の後ろで飛んでいる感覚がとても楽しいようで、たこと鬼ごっこしているみたいに笑顔で元気に走り回る子どもの姿を見て、私もとてもうれしくなった。女の子2人は外には出てこなかったが、丁寧に作業し、凧への絵付けも楽しそうに行っていたので、晴れたらぜひ凧あげをしてほしいと思った。
その後、牛乳パックトンボや紙風船などで遊んだ。女の子たちは遊びに対してはじめは消極的だったが、競争という形にすると、闘争心がわいてきたのか遊びに一生懸命になっていったように見えた。
凧は全員では遊べなかったけれども、この2つは学生も子どもも全員で一緒にできたこと、楽しみを共有できてよかったと思った。
今日ここでのボランティアは最後になるが、遊びボランティアを通じて、自分で作ったおもちゃを使って遊ぶことでより楽しんで遊べるようになったり、さまざまな試行錯誤を繰り返して作業することで、日常生活において活用できる知識や技術を少しずず得ていってるんだな…と感じることが多々あった。
ほかのボランティア先では、子どもたちがゲーム機を持ってきて、一人遊びをしている場面も多く見られることが少しさみしく思っていた。今と昔は違うのだろうか…と考えることもあったが、子どもの興味関心や遊びの感覚に世代は関係ないと思った。
やはり、自分の五感で感じ全身を使って遊ぶことは子どもは大好きなのでじではないかと感じた。これを機に、子どもたちが身近にあるもので遊びを 生みだして、みんなで楽しむことを実践していってほしいと願っている。
もし、また機会があった時には、ぜひまた参加させていただきたいと思う。
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今日は子どもたちが来てくれないかなーと思っていたけれど、6人も来てくれてとても嬉しかったです。
今日、作った『ふにゃふにゃ凧』は、どの子でも手軽に作れるので作り終わる時間にあまり差がでず、遊ぶ時間がたくさんあってよかったと思います。特に男の子は雨の降る中、一生懸命走って、凧をあげようとしていました。子どもたちはいつでも元気いっぱいで、そんな姿を見ていると自分も元気がもらえる気がしました。
また、凧の後は紙とんぼや紙風船をして遊びました。どの遊びでも子どもたちは本当に活発で楽しそうできらきらしていました。そんな子どもたちと遊ぶことのできるボランティアに参加することができて本当によかったと思っています。
また、最終日である今日は温泉にも入ることができてよかったです。
ありがとうございました。
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今日は磐梯熱海にボランティアに行った。予想以上に子どもたちが来てくれて一緒に遊ぶことができた。
今回はふにゃふにゃ凧を作った。前回の立体凧の時よりも子どもたちは集中して凧を作っていて感心した。
一人ひとり凧に描くデザインが違い、吹き流しにこだわって色を塗る子もいて面白いなと思った。
外は雨が降っていたが、そんな中でも凧を飛ばそうとする子どももいた。
今回が磐梯熱海でのボランティアは最後で、子どもたちも残念そうだった。それはボランティアでの遊びが楽しかったからこそ生まれる気持ちだと思うので、嬉しく感じた。旅館の方のご好意で温泉に入らせていただき、ありがたかった。
これからも参加できるボランティアには参加していきたい。
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今回初めて参加させていただいたのですが、私自身もとても楽しむことができました。
初めに学生自身が製作するときも、一度作ってみると作り方がすぐ覚えられるほど簡単で、安心しました。
今回の平面凧は自分の好きなイラストを描くことができ、個性がそれぞれ出ていて面白かったです。
大学で飛ばすときはあいにくあまり良い風が吹かず飛ばすことができず残念でした。さらに、華の湯に行っても風がなく飛ばせないどころか雨まで降ってしまい、子供たちと一緒に凧を揚げられなくて残念です。しかし、来てくれるかどうかわからなかった子供たちが6人も来てくれたことには驚きました。
凧の製作も一生懸命に行い、絵をかくところを楽しみながらやっていてくれたのが嬉しいです。子供たちの発想の可愛らしさに心が癒されました。
雨のため室内での遊びが中心となってしまったのですが、凧を持って走り、飛んだことに大喜びする子供たちの笑顔がとてもかわいかったです。
凧の後に竹(紙)トンボや紙風船で遊ぶ時も、子供たちはより楽しい遊び方を探しながら、はしゃぐ姿が印象的でした。
私たち学生も子供とともに楽しむことができ、とても充実した時間を子供たちと共に過ごせたと思います。
ボランティアは今回で終わりということですが、またこのような機会があったら積極的に参加していきたいと思いました。ありがとうございました。
2011年7月23日