専攻の紹介

地域生活文化クラス

~社会科学・生活科学を結びつけ、地域の課題に挑みます~

HPトップ画像(地域生活文化)地域生活文化クラスは、よりよい社会生活や家庭生活をつくりだし、地域社会へ貢献できる人材を育てることを目的としたクラスです。そのために、人間の生活に深く関わる地域の歴史・文化と社会や、生活科学の基礎を幅広く学び、調査や実習などを通して地域と生活を探究しています。

特徴的な授業

地理歴史科授業研究および公民科授業研究

地歴公民科授業研究3これらの科目は本来、高校の地理歴史科、公民科の教員免許を取るための授業ですが、教員志望でない学生も多く履修しています。地理歴史科授業研究では、地理班、日本史班、世界史班に分かれ、グループで授業案を作成し何度も検討を重ねた上で最後に代表者による模擬授業を行い、検討会を催します。公民科授業研究では全員が2つの授業案(現代社会と倫理または政治・経済)を作成し、マイクロティーチング(50分の授業のうちの一部だけの模擬授業)をし検討会を行います。こうした訓練を通して、学校ばかりでなく企業や官公庁でも必要とされる説明能力、プレゼンテーション能力を高めていってもらいます。

調理学および基礎実習

調理実習その土地の気候・風土に根ざした食材を、どのように料理して食べるかという知識や技術は、有史以前から人類が積み重ねてきた、貴重な文化遺産の一つです。それらの知識や技術の多くには、科学的な根拠があります。この授業では、料理を実際につくりながら、食品の特徴や"料理のコツ"といわれる諸操作の科学的な意味を学びます。さらに「調理実習」では、日本・中国・イタリアなどの各国料理や郷土料理、お正月やひな祭りなどの行事食も扱い、食文化の知識を深めます。

卒業後の進路

中学・高校の社会科教員・家庭科教員、国家公務員、地方公務員、銀行、警備保障会社、住宅販売会社、福祉施設、自動車販売会社、楽器販売会社、塾講師 など

ゼミの紹介

小松賢司ゼミ
ゼミ写真(三宅)日本史学は、古文書等の史料をもとに過去の歴史的事象を客観的かつ論理的に考察する学問です。古代・中世・近世・近現代のいずれかの時代における政治・経済・文化・宗教・社会等に関わる特定のテーマを設定し、歴史学の学問的課題を意識しながら研究を進めます。そのためには古文書を読解して解釈する基礎的能力が不可欠です。ゼミ所属以降は、まずは史料解釈の訓練を行い、その後、各自のテーマに沿った史料を収集して卒業研究を進めていきます。
鍵和田賢ゼミ
ゼミ写真(鍵和田)西洋史(アメリカ含む)分野で卒業研究を目指す人のためのゼミです。ヨーロッパ・アメリカ世界を対象とするものであれば、関心ある地域・時代は問いません。近年は外国の事柄についても日本語である程度学ぶことができますが、折角の機会ですので学生の皆さんには外国語文献も使用して卒論を書くようお願いしています。ゼミでは、卒業研究に向けたトレーニングとして、英語を中心とする外国語研究文献の講読や、各自の関心あるテーマについての報告・議論、歴史研究を行う際の様々なルールの学習などを行っていきます。
中村洋介ゼミ
活動写真(中村)自然地理学研究室では、自然現象や災害に関連するテーマを卒論で扱っています。例えば、(1)地形・気候・植生などの身の回りの自然環境に関する調査、(2)自然災害ならびにそのメカニズムに関する調査、(3)災害から身を守るための防災教育に関する調査、(4)活断層や内陸直下型地震に関する調査、(5)災害に強いまちづくりに関する調査、などです。テーマによっては国内/海外を含む現地(フィールド)をくまなく歩いての調査になりますが、現地調査が必須というわけではありません。
初澤敏生ゼミ
regionallifeculture_05 このゼミでは、地域に関する様々な事柄を研究しています。学問分野では地理学と文化学を中心としますが、社会学・経済学・民俗学なども視野に入れながら、学際的スタンスで研究を進めます。これは机上の空論を廃し、常に現場(フィールド)を重視しているためで、県内を中心に各地の地域づくりや地域振興にも積極的に協力しています。また、小・中・高校の地理教育や総合学習に関するカリキュラム開発や教材開発も行っています。
小島彰ゼミ
regionallifeculture_07 産業と経済に関わるテーマなら、ほぼOKです。これまでは製造では自動車やPC、流通ではイトー・ヨーカドー、大店法関連、サービスではディズニーランドの経済学、旅行業、居酒屋などがあります。また、地域おこし、まちづくり、地域開発などもあります。毎年、3,4人の卒論生で、教職や銀行、旅行関連業に就職していきます。
牧田実ゼミ
regionallifeculture_08 本学類で唯一の社会学ゼミですので、ひろく社会学全般を受け入れています。たとえば、コミュニティとまちづくり、家族とジェンダー、情報と文化、学校と教育、若者とサブカルチャー、非行といじめなど、現代社会のあらゆる事象が社会学のテーマとなります。卒論は学生生活の集大成であり、学生諸君にとってかけがえのない「作品」であると思います。ゼミの仲間たちとの自由で活発な議論がその作品づくりに役立つことを願っています。
小野原雅夫ゼミ
onohara-thumb-200x150-12 倫理学というのは、さまざまな事象を、善いことか悪いことか、人間は何を 為すべきか、といった観点から考察していく学問です。教育、医療、科学技 術、男女関係、戦争と平和の問題などなど、ありとあらゆる問題を倫理学的 に分析していきます。ゼミではフォトリーディングやマインドマップ、クリ ティカルリーディングなど、考えるための技術も習得してもらいます。本を 読むのが好きな人、自分で考えるのが好きな人が集まってくるゼミです。
鵜沼秀雅ゼミ
ゼミ写真(鵜沼)「社会科教育」の在り方はどうあればよいか、主に小学校、中学校の社会科教育の進め方を中心に研究を進めていくゼミです。 「社会科」は指導内容が多すぎたり、地域によって指導内容が違ったりして、何をどう指導してよいか分かりづらいというようにいわれております。 そのことを解決するために、今求められている「よりよい社会の形成に参画できる資質を培う」ということと結び付けながら「社会科教育の在り方」を探っていきたいと考えます。
千葉養伍ゼミ
chiba-y-thumb-200x150-19 毎日普通に食べているいろいろな食品には、多くのまだ知られていない 成分が存在します。このゼミでは食品中の成分、特に糖質やタンパク質に ついて、新規成分の化学構造やその性質を明らかにする研究を行います。 そのためにはいろいろな分析方法の基礎を理解し、それらを応用しながら 実験を計画・実施しますが、自らが行う実験を通して自分の考えを示して いくことが大切です。
中村恵子ゼミ
調理科学や食生活に関するゼミを行っています。例えば、卵の泡だてと砂糖の添加がケーキの品質にどのような影響を及ぼすか、野菜の冷凍によって氷の結晶がどのように作られるかなど、食品の調理や加工の途中に起こるさまざまな化学的・物理的変化について、実験したり研究論文を読んだりします。また、小学生や大学生の食生活状況について調査して、どのような食育が必要かを考えたりもします。
千葉桂子ゼミ
chibakeiko 私たちは衣服を着装することによって、安全で健康的な生活を送ることができています。しかし、それだけでなく心理的な満足を伴わなければ快適とはいえません。このことは、はるか昔の先人たちにも共通していました。このゼミでは、これまでの衣服の成り立ちや流行の要因、衣服のデザインと機能性の関係などについて検討することを通して、現代における衣生活のあり方について研究しています。また東北を中心とした地域の伝統的織物や手仕事を見直す研究を進めています。

(写真は、子どもの着物の紐飾り。成長への願いが込められています。)
鈴木晃ゼミ
角間陽子ゼミ
kakuma-thumb-200x165-14  生活の質を高める自立と共生がテーマです。主に取り上げているのは世代間交流による若年世代への影響や中・高年世代の生き方から、生涯にわたる主体的生活者となるための個人や家庭、地域、社会のあり方です。そのことにかかわる内容が中学校・高校の家庭科に位置づけられていることから、学習方法や教材の開発なども行います。他に、消費生活や家族の関係、ワーク・ライフ・バランスなどを生活経営学の立場から検討しています。

教員紹介

氏名 研究内容
小松賢司

日本近世政治史

鍵和田 賢

近世ドイツ宗教社会史、神聖ローマ帝国国制史

中村 洋介

自然災害科学・防災教育

初澤 敏生

地域文化構造の調査と分析

小島 彰

社会的な再生産に関する理論

牧田 実

コミュニティとまちづくり

小野原 雅夫

カント倫理学、政治哲学、平和論

鵜沼 秀雅

社会科教育学

千葉 養伍

食品分析とその関連酵素の研究

中村 恵子

調理のコツとおいしさについて

千葉 桂子

快適で安全な衣服デザインと機能

鈴木 晃

住まい方から読み解く居住者のニーズについて

角間 陽子

家庭科と生活経営、世代間交流