

言語文化クラスでは、あらゆる文化の中心とも言える「ことば」に注目して、その構造、教え方、文学などを学び、深く文化を研究するクラスです。国語や英語の教員、外国人に日本語を教える日本語教員をめざしている方、また、広く国内外の言語に関する文化について学びたいと考えている方に対応しています。
福島県を中心とする東北方言の調査実習を行います。受講者全員で計画を立て、夏休み中に実際に現地へ出かけて、地元の方々から方言をうかがいます。これまでに福島市、磐越東線沿線、白河市、阿武隈急行沿線、羽越線沿線などで調査を実施しています。
この授業では、異文化理解について理論と実践を身につけることを目標としています。まず、コミュニケーション・ギャップを中心として、異文化コミュニケーションに必要な基礎的概念を知識として身につけます。その後、ロールプレイやケーススタディなど様々なアクティビティを通して、異文化コミュニケーションにおける問題を体験的に認識します。その後、ペアやグループでのふりかえりを行うことで、異文化コミュニケーションの問題解決を図る力を身につけます。
小中学校・高校教員、日本語学校、英会話講師、出版・マスコミ、旅行・サービス業、NGO、公務員 など
ゼミでは、英語を中心にことばの仕組みの研究を行っています。人間の言語は音声と意味が単語や文という形のまとまりとして結びつくことで成り立っており、その結びつき方には普段意識されない規則性が隠れています。ことばの仕組みの研究は、そのような隠れた規則性を見つけ出そうとする取り組みです。ゼミ生は、自分の興味に基づいた研究テーマを選び、勉強の成果を持ち寄って、お互いに学び合いながら研究をすすめています。
学校で学んだ英語の構文や、学校では扱われなかった英語の言語現象について研究しています。辞書や文法書を見ると、文法規則や構文の種類は無数で複雑に思われるかもしれませんが、理論言語学から英語を見ると、文や句を組み立てる仕組みは単純であり、少数の単純な規則から構文の特徴が説明できることが分かります。ゼミでは、各自が興味のある言語現象について調査し、その背後にある統語や意味特性の解明を目指しています。
本ゼミでは、明治から現代までの日本近現代の文学について探究しています。授業は、ゼミ生による発表と議論を中心に進められます。各時代の詩・小説・評論といった文芸ジャンルに触れ、一つ一つの言葉にじっくり向き合い、その修辞や様式を総合的に検討します。ゼミ生の皆さんには、日本文学の歴史性と多様性に対する理解を深めると同時に、文学研究を通して様々な価値観・世界観を体験し、より多元的で柔軟な思考と感性を涵養して欲しいと思っています。
英語教育に関わる様々な問題について、理論に基づいた研究を行います。卒業研究のテーマとしてはリーディングとテスティング(評価)が中心となりますが、スピーキングの評価、日本におけるタスク中心教授法についてなど様々な学生が在籍しています。主な研究方法は文献調査になりますが、進捗次第では実験研究を行うことも可能です。ゼミの進め方としては、各自が研究テーマについてリサーチを行い、その内容についてディスカッションを行っていきます。ゼミの学生には、自分の興味を追求する楽しさを味わってもらいたいと思っています。
このゼミでは、主に19世紀末から20世紀初頭にいたるイギリス文学作品(リアリズム小説、モダニズム小説、児童文学)について、その当時の社会・文化的状況(帝国主義、ナショナリズム、自由主義など)を踏まえて、研究しています。ゼミでは、イギリスで生み出された文学作品が、どのように、その当時の時代思潮と、また、(その時代の/その時代を越えた)他の作品群と相互に関連しているかを探ることによって、個々の作品を読んだだけでは分かりにくい諸問題(資本主義、ジェンダー、セクシュアリティなど)をあぶり出し、そして、その意味について考えていきます。ゼミは、基本的にゼミ生によるリサーチ、発表、議論を中心に進みます。
ドイツ文学の代表的作品を日本語訳で読み、内容について議論します。学生には順番でレジュメとプレゼンを担当してもらいます。ドイツ語の知識は必須ではありません。ドイツ文化、ドイツ文学に興味を持っている学生を歓迎します。ドイツ文学の作家って、誰を思い浮かべますか?ゲーテ?ヘッセ?グリム兄弟?カフカ?どれも、一筋縄ではいかない人ばかりですが、そんなドイツ文学の奥の深さをぜひ味わってください。議論を重ねるうちに「何か」が見えて来るはずです。