専攻の紹介

芸術文化クラス

~音楽・美術の表現を通して新たな文化を生み出します~

artculture_01芸術文化クラスは、音楽や美術の表現技術や理論を獲得する芸術の薫り高いクラスです。ここでは、芸術表現者を育てるだけでなく、音楽や美術の教員、さらにはアートコーディネーターといった「芸術」の力を地域で生かせる人材も育成します。皆さんはすでにご覧になったかも知れませんが、学内にある絵画や彫刻は、このクラスの教員や学生の作品がほとんどで、在学生を毎日応援してくれています。

特徴的な授業

ピアノ

この授業では、ピアノ演奏のための基本的な技術を学びながら、楽曲を仕上げていきます。また、連弾などのアンサンブル、伴奏法、鍵盤楽器の歴史などについてもとりあげながら、楽曲の解釈研究やピアノによる演奏表現を深めていきます。

声楽

声楽では、1年次にはイタリア歌曲、2年次にはドイツ歌曲を教材として、声楽の名曲に触れ音楽の視野を広げるとともに、教員採用試験にも対応します。グループ・レッスンでは限られた時間の中で可能な限り発声・発音の指導をしますので、全くの初心者でも安心して受講してください。ゼミを選択した場合、オペラのアリアなどより高度な曲を教材としたレッスンをします。条件が許せば、重唱なども勉強してもらいたいと思います。

絵画Ⅱ

「絵画Ⅰ」の水彩画に続き、この講義では油彩画を中心に学んでいきます。油彩絵具を扱ったことのない初心者でも受講できます。授業では自身の好きな作品を選択して、古典から現代までの幅広い〈絵・画〉技術を身につけるとともに、絵画制作者の「ものの見方」や制作学的な見解を研究していきます。ゼミを選択した場合は、より高度な絵画(テンペラ等の混合技法)についても学んでいきます。

卒業後の進路

学校教員(小学校、中学校、高等学校)、印刷出版関係、広告代理店、内装関連会社、音楽教室講師、音楽サークル指導者、美術家、イベント企画、舞台美術、劇版・コマーシャル制作者 など

ゼミの紹介

作曲ゼミ(横島 浩)
作曲を卒論とする学生によって構成されています。ゼミ主宰の作曲研究会を定期的に行い、作曲に関心がある方の参加も歓迎します。作品発表会を定期的に行い、作品についての討論も行って行きます。
声楽ゼミ(今尾 滋)
当ゼミの一番の目的は、声楽を勉強することにあります。しかしながら私は、声楽の勉強というものを、ひたすら技術を学んで「上手に歌える」ことを目指すだけのものとは考えておりません。声楽は全ての音楽表現の中で最も「言葉」と密着したジャンルです。曲を理解するためには詩を理解し、詩の書かれた文化的背景を理解しなくてはなりません。このような視点から、当ゼミでは多角的に声楽を学習し、良き演奏家であると同時に、良き指導者となるための勉強をしたいと思っています。
器楽ゼミ(金谷 昌治)
私の研究室では、主に器楽の演奏について研究しています。様々な楽器における演奏法や解釈、また楽曲の研究などを通して、演奏に内在する色々な問題を明らかにして、個人個人のレベルでの、より深い演奏を目指しています。ゼミは実技指導が中心で、年に2回の発表会を開催しています。学生の専攻する楽器はヴァイオリンやヴィオラからチューバにいたるまで実に多種で、それだけ色々な音楽に出会えることと同時に、様々な人と触れ合えるのが、研究室の自慢です。
ピアノゼミ(中畑 淳)
鍵盤楽器分野における、音楽作品の作品解釈および演奏研究を中心に行っている。各学生の目標と課題にてらして個別のプログラムを作成して研究をすすめ、それらの成果は、各学期ごとの研究演奏会において発表している。また、演奏研究のほかにも、各学生の興味・関心による研究テーマを定めて研究を進め、その成果については、副論文としてまとめている。
音楽教育ゼミ(杉田 政夫)
ゼミでは、学校音楽教育の歴史や思想、哲学、カリキュラム、現場の音楽教員との共同による授業研究を主たる領域として扱っており、活発な議論が繰り広げられています。またポピュラー音楽の研究やその教材化、音楽療法にも関心を抱いており、今後、そのような内容についても取り扱いたいと考えています。
絵画ゼミ(渡邊 晃一)
絵画および現代美術、映像メディア等の制作、論文、プロジェクト研究で学修するメンバーで構成されています。レオナルド・ダ・ヴィンチ、美術解剖学を基にした絵画研究や『福島ビエンナーレ』のような芸術企画も関わっています。ゼミでは各自の研究課題をレポートや作品制作によって発表します。「美術」の知性と感性を通して、多元的で柔軟な価値観と国際的な視野を涵養して欲しいと考えています。
渡邊晃一 研究室
彫刻ゼミ(新井 浩)
彫刻制作、彫刻と環境の関係、彫刻教材の開発などを主として学んでいます。レポートのまとめ、発表、意見交換を通して、情報共有と学びの深化に努めています。彫刻制作としては主として塑造、木彫、テラコッタなど意欲的に取り組んでいます。
工芸ゼミ(片野 一)
他のゼミと同様、卒業研究を工芸で制作する学生で構成されています。普段の授業では扱えない工作機械や、やや高度な技法を先生の指導を中心に勉強しています。デザインの検討会もしています。
美術理論・美術史ゼミ(加藤 奈保子)
西洋の美術作品について、欧文で書かれた最新の研究書・研究論文を精読し、検討することで、作品成立にいたるプロセス(当時の社会・思想・宗教などとのかかわり)について考えを深めていきます。
美術教育ゼミ(内藤 良行)
学校教育の中で図画工作科や美術科の意義や果たす役割、さらには、造形活動による教育の意義について考察します。そして、実際に学校現場で行われている造形表現教育の現状を踏まえ、図画工作科・美術科において育成が求められている資質・能力を育むための授業の在り方や指導方法について追求していきます。

教員紹介

氏名研究内容
横島 浩

現代音楽、古典音楽理論、作品研究

今尾 滋

声楽・オペラ

金谷 昌治

弦楽器(チェロ)および器楽合奏

中畑 淳

ピアノ演奏法、作品解釈法の研究

杉田 政夫

音楽科教育の理論的・実践的研究

渡邊 晃一

絵画、現代美術の制作学、美術解剖学の研究

新井 浩

彫刻制作、彫刻教材の研究

片野 一

工芸作品の制作と工芸教育の研究

加藤 奈保子

西洋美術史

内藤 良行

図画工作科・美術科教育