学類長挨拶
人間発達文化学類という名称は一見すると内容をイメージしにくいところがあるかもしれません。ここでいう人間の「発達」とは、誕生から死までの生涯にわたる成長の過程を指します。また「文化」とは、人間が生み出してきた知識・信仰・芸術・法や生活習慣の総体であり、社会の基盤をなすものです。
つまり、本学類は、社会との関わりから人間の成長を支える条件を追究すること、そして人間がよりよく生きることを支援する人材を育てることを目的としているのです。この目的を達成するためには、幅広い分野の学びが欠かせません。本学類には、人文・社会・自然の諸分野を網羅した多様なコースが用意されています。
人間発達文化学類でしかできない学修と実践を、そして自己を高める挑戦を―そう願っています。
人間発達文化学類の特色
専門領域における主体的な学び
本学類には、教育実践、心理学・幼児教育、特別支援・生活科学、芸術・表現、人文科学、数理自然科学、スポーツ健康科学という多様な7つのコースがあります。学生は、自らの関心や問題意識、希望する進路などにもとづいて、コースを選択し、主体的に学びを構築することができます。
学生の学びは、学びの体系性を保証するための「専門プログラム」や、学びの過程や道筋を確認するための「ポートフォリオ」を活用しながら、さまざまな局面での意思決定に際してアドバイザー教員からの助言を受けることにより、手厚くサポートされています。
経験を通じた実践的な学び
専門領域での学びを実社会で活かすためには、各分野の理論を具体的な経験のなかで応用する方法を身につけることが欠かせません。そのため、本学類では多くの授業において、実践を通しての学びを重視しています。
「実践実習科目」では、学生は地域で子どもたちやさまざまな立場の人たちと接し、自らの学びの課題と取り組みながら、理論を現実に適用する方法を学んでいきます。また、多くの授業科目において、教室での座学だけでなく、社会のなかでのさまざまな実習が準備されています。
さらに、このような実践的な学びの場は、授業以外の活動にも広がっており、東日本大震災・原発事故後のさまざまな教育復興支援活動や、各種ボランティア活動などに多くの学生が自主的に参加し、その活動は社会からも高く評価されています。
未来に開かれた学び
多様化・複雑化が進むこれからの社会では、人間の発達や文化の創造に寄与するためのあり方も大きく変化していきます。本学類における主体的で実践的な学びは、これまでに経験のない新しい課題に直面し、この解決に取り組んでいく際に、大きな意味を持ってくると確信しています。
学生のみなさんが主体的で実践的な学びを深めていくことができるように、ともに学び、全力でサポートしていきたいと思います。